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猫でも分かるWordPressのマルチサイト|導入方法・長所・短所

2016/07/17

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1つのWordPressで複数のサイトを管理するマルチサイト機能、皆さんご存知でしょうか?

マルチサイトは管理やSEO対策の面でたくさんの利点があります。今日はそんなマルチサイトのメリット、デメリット、導入方法からエラーが出た時の対処方までまるっとご紹介します。

  1. マルチサイトってどんなもの?
  2. マルチサイトの長所
    1. SEOに強いマルチサイト
    2. サイトごとに独自の設定やデザインができる
    3. 管理者をサイトごとに分けられる
  3. マルチサイトのデメリット
    1. 導入手順がちょっと複雑
    2. 通常時と設定方法が違う箇所も
    3. マルチサイト特有のバグ
    4. ネットワーク全体でリスクを共有している
  4. マルチサイト導入手順
    1. 手順0:導入の前の事前準備
    2. 手順1:「wp-config.php」の編集
    3. 手順2:WordPressのダッシュボードを操作
    4. 手順3:「.htaccess」と「wp-config.php」の編集
  5. 子サイトを追加する
  6. マルチサイト導入後ダッシュボードにアクセスできない

マルチサイトってどんなもの?

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WordPressのマルチサイト機能は1つのWordPress内に複数のサイトを設置するためのものです。1つのドメインで容量が残っている限り無限にサイトを設置することができます。その使用用途は様々ですが、複数のサーバーを契約する必要がない点やSEO的な観点、管理の面などですぐれた利点があります。WordPressに更新があった場合にもそれぞれ個別に操作する必要はなく1度の更新作業で済みます。

マルチサイトには導入方法が2種類ありそれぞれ「サブディレクトリ型」、「サブドメイン型」と呼ばれています。一度選んだ型は導入後に変更することはできなくなっています。しかし迷う必要はありません。なぜなら、あらゆる観点から見てサブドメイン型はメリットが薄く、よほど特殊な事情でもない限りは選択しないほうが良いでしょう。ここでもサブディレクトリ型のマルチサイト導入についてご紹介していきたいと思います。

マルチサイトの長所

マルチサイト導入には多くの利点がありますが、主には以下の3つではないかと思われます。

  • SEOに強い
  • 個別の設定で複数のサイトが設置できる
  • サイトごとに管理者を分けられる

ではそれぞれの項目を詳しく解説していきます。

SEOに強いマルチサイト!

SEO対策の手法、考え方は検索エンジンの進化と共に常に変化しています。現時点でのSEOといえばコンテンツSEOと言われ以前のように被リンクを集めるような手法はほとんど通用しなくなってきています。被リンクはまだ効果があり多少のリスクは承知でブラックハットな手法を推進しているWebサイトもありますが、外部要因よりも内部要因の重要度が増しているのは事実で今後は更にコンテンツ重視の評価に変わっていくと考えられます。

つまりは現在のSEO対策はWebサイトの内部のコンテンツの質と量で勝負する時代と言えます。

そこてGoogleなど主要な検索エンジンからの評価を得るために非常に重要になってくる要因の1つがサイト全体の厚み、ボリュームです。あるサイトを構成しているドメイン内で「そのサイトがいかに大規模であるか」、「サイト全体としてどれくらいの情報量を持っているか」という点はSEOにおける評価に多大な影響を与えます。もちろん該当するページ自体の情報量も重要な評価対象ですが、同じようなコンテンツのページを持っていたとしても規模の大きなサイトほどSEOで有利になるのです。

マルチサイトを利用して同じドメイン内に複数のサイトを設置し、各サイトのコンテンツを増やしていけぼネットワーク全体の厚みが増しドメインが強化されていきます。また、最適な内部リンクを張り巡らせることでドメインのトップや各子サイトのトップを最適に強化していくことが可能です。

サイトごとに独自の設定やデザインができる

マルチサイトのネットワーク内にある子サイトには、それぞれ別のテーマを適用することができます。逆に同じテーマを複数の子サイトに対して適用することもできます。その際にすべての設定項目は子サイトごとに選択できるので同じテーマで違う設定を使うことができます。これを利用すればネットワーク全体を一括で変更したりサイトごとに細かい設定をしたりすることができます。全く性質の違うWebサイトでも個別に管理できるので複数サイトを運営するには非常に有用です。

管理者をサイトごとに分けられる

マルチサイトを導入した際にそのユーザーは特権管理者となりネットワーク全体を管理することになります。特権管理者はネットワーク内に新たなサイトを設置したり各サイトの管理者を変更することができます。

1つのサイトの管理者はネットワーク内にある別のサイトを操作することはできませんし、他にどのようなサイトが存在しているのかを管理画面から知ることもできません。また、複数のサイトに同じ管理者を設定することもできるので一人でいくつものサイトを管理することもできます。

グループや団体でネットワークを管理する場合や数人で協働してサイトを構築する場合はとても便利です。

マルチサイトのデメリット

いろいろと便利なマルチサイトですがデメリットについても考えてみましょう。マルチサイトの問題点としては下記のようなものがあります。

  • 導入手順が少し複雑
  • 通常時よりも設定がめんどくさい時がある
  • マルチサイト特有のバグがある
  • ネットワーク全体でリスクを共有している

では解説していきます。

導入手順がちょっと複雑

マルチサイトの導入に際しては1部ソースコードや「.htaccess」というファイルを直接編集する作業があります。この作業は実際、それほど難解ではなくプログラムやWebの知識がない方でも十分可能な作業ではあります。ただ慣れていない方には少し難しく感じることもあると思いますので説明をよく見ながら進めましょう。

通常時と設定方法が違う箇所も

マルチサイトを導入すると設定面で便利なことも多いのですが、場合によっては通常時よりも設定方法などが煩雑になる場合もあります。

たとえば新たなテーマをインストールしたい時、各サイトの管理者ではインストール作業をすることができません。ネットワーク全体の管理者がインストールして設定をする必要があります。この他にもいくつかの点で設定方法が違うことがありますが、通常時にできていたことができなくなるということはありません。また、プラグインによっては稀にマルチサイト化に対応していないものも存在するため注意が必要です。だだ、ほとんどのプラグインはマルチサイト対応で各サイトごとに設定を変更などができるようになっています。

マルチサイト特有のバグ

前項のプラグインについても言えることですが、マルチサイト化したことによって発生するバグがあります。過去には様々な問題があったようですが、現在はバージョンアップなどにより致命的な問題はほぼ解決されているように思います。

ネットワーク全体でリスクを共有している

これは特にSEOの観点で言えることですがサブディレクトリ型の場合、ネットワーク内のサイトはすべて同じドメインに属します。

仮にネットワーク内のサイトの1つが「著作権侵害のコピーコンテンツを掲載する」「不正にツール等を使って被リンクを獲得する」など検索エンジンからスパムと判断されるような行為した場合、ネットワーク全体の評価が下がってしまうということがあり得ます。

マルチサイトは複数のサイトでSEOの力を集結させることができますが、逆に検索エンジンからペナルティを受けた際はすべてのサイトが道連れになってしまう可能性があるということです。各サイトの運営を別の管理者に任せる場合は注意しておきましょう。

マルチサイト導入手順

手順0:導入の前の事前準備

事前準備をしてバックアップをとっておけばどんな時も安心です。特にソースコードの編集が初めての方は下記の手順で必ずバックアップを取りましょう。

必要なもの

インストール済みのWordPress

FTPソフト(Windowの方は「FFFTP」がおすすめです。)

テキストエディッタ(テキストが編集できるソフト)

バックアップを取る

設定画面の「ツール」⇒「エクスポート」と進んで「すべてのコンテンツ」を選択しWordPressのデータを保存しておきましょう。

FTPを使ってでサーバから「.htaccess」「wp-config.php」の2つのファイルをダウンロードしてコピーしておきましょう。

プラグインの停止

バックアップが取れたら有効になっているプラグインを全て停止してください。

手順1:「wp-config.php」の編集

ではいよいよ作業に移っていきましょう。初心者の方は緊張するかもしれませんがバックアップさえとっておけば恐れる必要はありませんし、思っている以上に簡単な作業のはずです。

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ローカル側に保存してある「wp-config.php」をテキストエディッタで開きます。

86行目付近(バージョンによって多少違う)に「/* 編集が必要なのはここまでです ! WordPress でブログをお楽しみください。 */」という文字列が書かれています。

その行よりも前の部分に下記の文字列を貼り付けます

define('WP_ALLOW_MULTISITE', true);

前の部分であればどこでも構いませんが、すぐ上の行に貼り付けるのがわかりやすくて良いのでは無いでしょうか。

上記のコードを貼り付けて保存をしたら、FTPソフトを使ってサーバーへ上書きアップロードします

手順2:WordPressのダッシュボードを操作

次にWordPressにログインしてダッシュボードを開いてください。左に並んでいる「ツール」の中に「ネットワークの設置」というのが追加されているのでそれをクリックします。

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プラグインを停止し忘れている場合はここで警告がでますのできちんと停止させましょう。

ネットワーク作成ページに移動したら「ネットーワークのタイトル」と「ネットワーク管理者のメールアドレス」に誤りが無いか確認し変更がある場合はここで変更しておきます。

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問題なければ「インストール」をクリックしてしばらく待ちます。すると”ネットワーク有効化中”という画面になります。

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次のステップではここの指示に従って「.htaccess」と「wp-config.php」を編集していきます。

手順3:「.htaccess」と「wp-config.php」の編集

「.htaccess」「wp-config.php」という2つのファイルを編集していきます。慣れていない方はバックアップを取っておくことをお勧めします。

FTPソフトを使ってサーバーから上記の2ファイルをダウンロードします。

まず「wp-config.php」からですが、このファイルは先程も編集したものですが内容が書き換わっていますので新たにサーバーからダウンロードしてください。以前のものと混同しないようご注意ください

ファイルを開き「/* 編集が必要なのはここまでです ! WordPress でブログをお楽しみください。*/ 」という記述より前に下記のコードを貼り付けます。

define('MULTISITE', true);
define('SUBDOMAIN_INSTALL', false);
define('DOMAIN_CURRENT_SITE', 'a-mics.com');
define('PATH_CURRENT_SITE', '/');
define('SITE_ID_CURRENT_SITE', 1);
define('BLOG_ID_CURRENT_SITE', 1);

その記述よりも上ならどこでも構いませんが、わかりやすいので記述のすぐ上に改行を挿入して貼り付けておきましょう。

次に「.htaccess」ファイルを開き記述のを置き換えます。間違った解説をしているサイトが多数ありますが、追加するのではありません置き換えるのです

RewriteEngine On
RewriteBase /
RewriteRule ^index\.php$ - [L]

# add a trailing slash to /wp-admin
RewriteRule ^wp-admin$ wp-admin/ [R=301,L]

RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} -f [OR]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} -d
RewriteRule ^ - [L]
RewriteRule ^(wp-(content|admin|includes).*) $1 [L]
RewriteRule ^(.*\.php)$ $1 [L]
RewriteRule . index.php [L]

「.htaccess」を開くと「# BEGIN WordPress」という行と「# END WordPress」という行があります。その間にあるものを全て削除し代わりに上記のコードを貼り付けてください。追加で挿入するのではなく置き換えるのです。

ちなみに、このあと導入失敗時のエラーの項目でも解説しますがここを間違えるとリダイレクトループが起きてWordPressのダッシュボードにアクセスできなくなるなどの問題が起きます。万が一そうなってもこのファイルを正しく修正すると解決するので安心してください。

2つのファイルの変種が完了したらFTPソフトで上書きアップロードして、再ログインをします。

これで導入は完了です。お疲れ様でした!

子サイトを追加する

導入が完了したらWordPressのダッシュボードから自由に子サイトが作れるようになります。

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ダッシュボードの左上に「参加サイト」というのが追加されています。「参加サイト」⇒「ネットワーク管理者」とカーソルをあわせて行き「サイト」をクリックします。

次に「新規作成」をクリックしてURL、サイト名、管理者などのサイト情報を入力しサイトを追加します。ここで設定した情報は後からいつでも変更することが可能です。URLについては予約語(comments, blog, filesなどWordPressのシステムが使う単語)は使えないので注意してください。

子サイトで使用したいテーマやプラグインはネットワーク管理者としてインストールし有効化する必要があります。

マルチサイト導入後ダッシュボードにアクセスできない

マルチサイトを導入した際にソースの編集などに誤りがあるとエラーが発生し、ダッシュボードや記事のページにアクセスができなることがあります。

特に多い問題としては「.htaccess」の変更を間違えてリダイレクトの無限ループが発生する場合です。マルチサイト導入後に子サイトのダッシュボードにアクセスした際に「リダイレクトループが発生しました。」などのエラーが出る場合はまず「.htaccess」を疑ってみてください。これを適正に書きなおせば無事にアクセスできるので慌てずにゆっくり手順を見なおしてみてください。

 

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