あろえ速報

日々の暮らしをちょっとスマートにするお役立ち情報

ヘルスケア

薬はなぜ食後に飲むのか|食後・食前・食間に薬を飲む本当の理由

2016/09/03

NKJ56_okusurij_TP_V

薬局で薬を処方してもらうときに、食前や食後、食間に飲むように説明を受けますが、この食前や食後、食間とは一体いつ頃を指しているのでしょうか?

また、なぜこのように薬によって飲むタイミングが違っていて、なぜ薬には食後に飲むものが多いのでしょうか?

実際に間違った飲み方をしている人や誤解している人も少なくないので、今回はそんな薬の正しい用法について説明します。

薬を飲むタイミング

薬によって飲むタイミングが違うのは、決められた用法で飲むことで、薬の効果を最大限に得ることができ、副作用を少なくすることができるからです。

食前や食後、食間などと、薬を飲むタイミングを食事と絡めることで、薬の飲み忘れを防ぎ、薬の有効成分の血中濃度を維持しやすくなります。

食前や食後、食間が指す時間は以下のとおりです。

食前 食事の約30分前
食直前 食事の直前
食直後 食事の直後
食後 食事を終えて約30分以内
食間 食事の約2時間後
就寝前 睡眠の約30分前

たまに誤解している人がいますが、食間とは食事中に飲むことではありません

食事と食事の間という意味で、食後の約2時間後を指します。

また、具合が悪いなどの理由で食事が摂れない場合は、牛乳1杯やクッキー1枚で胃を食事に近い状態にするか、医師に相談してください。

食事が摂れないから薬が飲めないなどと言っていると、いつまでたっても症状が改善されません。

薬の効果によって分けられる用法

食前に飲む理由

食前は空腹で胃が空っぽの状態で、食べ物や胃酸の影響を受けないため、薬が素早く吸収されます。

食前は食事の約30分前を指し、食事をする時点でその薬の効果を発揮させるので、消化を助ける薬や吐き気を抑える薬、漢方薬、食欲増進剤などは食前に飲むことが多いです。

また、食前は胃を刺激しやすく胃を荒らしやすいので、風邪薬や解熱剤、頭痛薬など胃に刺激を与えやすい薬は食後に飲むようにされています。

食前に飲む薬は、特に飲み忘れが多いので注意が必要です。

食間に飲む理由

食間とは、食事中に薬を飲むことではなく、「食事と食事の間」という意味で、食事を終えて約2時間後が目安となります。

食間は胃が消化と吸収の働きを終えていて、胃酸の分泌が少なく、薬を吸収しやすい状態です。

吸収しにくい薬や胃の粘膜を保護する薬、食事の影響を受けやすい薬などは食間に飲むことが多いです。

特に漢方薬は吸収されにくく、「アルカロイド」による副作用をなくすために食間や食前など空腹時に飲むことが多いです。

「アルカロイド」は漢方薬に含まれていることが多い成分で、麻薬であるモルヒネなどもこの「アルカロイド」を生成して作られています。

空腹時は胃が酸性になっているので「アルカロイド」を吸収しにくくします。

また、食間に飲む薬も飲み忘れが多いので、忘れてしまってあまり時間が経ってない場合はすぐ飲むようにして下さい。

食後に飲む理由

食後とは、食事を終えて約30分以内を指し、胃の中に食べ物があるので薬の成分が胃壁に触れにくく、胃酸の分泌が活発になるので短時間で有効成分が腸まで届いて吸収されます。

空腹時に飲むと胃を荒らしてしまう成分が含まれている風邪薬、解熱剤、頭痛薬や食べ物と混ざることで吸収が良くなる薬などは食後に飲むことが多く、消化機能を推進する働きをする薬は食直後に飲む場合があります。

食後に飲む薬が多いのは、食べ物と一緒の方が吸収性が高まる、空腹だと胃が荒らされるという理由からです。

また、なんらかの理由で食事が摂れなかった場合は、牛乳を1杯飲んだり、クッキーを1枚食べたりして、胃を食後に近い状態にして薬を飲んだ方が良いです。

決められた用法用量を守らないと、十分な効果を得られません。

就寝前に飲む理由

就寝前とは睡眠の約30分前を指し、睡眠する時点でその薬の効果を発揮させます。

就寝前に飲む薬は、食前や食後の場合と違って、胃の中の状態とは関係なく、睡眠薬や下剤、喘息などの発作を予防する薬などがあります。

また、神経の痛みを和らげる薬や抗アレルギー薬などには薬を飲んだ後に眠気が現れる薬もあるので、これらは就寝前に飲むこともあります。

睡眠薬には飲んでから15分ほどで効果を発揮するものもあるので、薬に合わせて飲む時間を調節しましょう。

まとめ

薬によって飲むタイミングが違うのには、胃の状況や薬の成分が関係しています。

薬は決められた量よりも多く飲んだり短い間隔で飲むと、薬が効きすぎて副作用を起こすことがあり、決められた量よりも少なく飲んだり間隔を長くあけて飲むと、充分な効果が現れないこともあるので、用法用量を守ることが大切です。

もし薬を飲み忘れてしまったら、予定の服用時間よりもあまり時間が過ぎていない場合はすぐに服用し、予定の服用時間を何時間も過ぎている場合は1回分抜くのが良いとされています。

-ヘルスケア

目次に移動