突然発症するぎっくり腰の原因と予防と対処法|座り仕事は要注意!
2016/09/01
ぎっくり腰とは恐ろしいもので、前ぶれなく不意に発症し、あまりの痛さに動けなくなり、仕事や日常生活にも影響がでます。
今回はそんなぎっくり腰を1日でも早く治すための対処法と、突然発症するぎっくり腰の予防法をご紹介します。
ぎっくり腰の原因
ぎっくり腰は急に発生する腰痛の総称であり、急性腰痛や椎間捻挫とも呼ばれています。
腰椎が瞬間的にずれることによって、腰の筋肉が負荷に耐え切れずに炎症を起こしてしまうと言われていて、その原因は十人十色です。
ぎっくり腰は様々な原因が重なり発症しますが、大きく分けると以下のような3つの原因があります。
- 筋肉の疲労
- 骨格の歪み
- いきなりの過負荷
筋肉の疲労
少しずつ溜め込んだ筋肉の疲労が負荷の許容量を超えてしまった場合、荷物を持上げようとしたり、躓いて足を勢いよくついてしまったり、日常の何気ない動作でぎっくり腰を発症してしまいます。
日常生活を送るなかで筋肉の疲労は必ず溜まりますが、筋肉の疲労は睡眠や食事、運動をすることで回復されます。
ですので、睡眠不足や暴飲暴食、運動不足や長時間のデスクワークを続けていると、筋肉の疲労が蓄積されて、ぎっくり腰を引き起こしてしまいます。
ぎっくり腰は突然発症しますが、その原因はゆっくりと進行しているのです。
身体を冷すと筋肉が凝り固まり、疲労が溜まりやすくなりますから注意が必要です。
骨格の歪み
立ちっぱなしや座りっぱなしの仕事を続けていると、同じ骨格や筋肉だけを使い、使われている筋肉には負荷がかかり、使われていない筋肉は少しずつ緩んで骨格が歪みます。
歪んだ骨格は身体のバランスをとるために周囲の筋肉に負荷を与え、その筋肉の疲労が負荷の許容量を超えてしまった場合に、ぎっくり腰を発症してしまいます。
急な過負荷
若い人やスポーツ選手に多いぎっくり腰の原因で、止まっている状態からいきなり動いたときや高いところから飛び降りて着地したときなど、腰にいきなりの過負荷をかけたり急な動きをすると、ぎっくり腰を引き起こします。
年末年始はぎっくり腰に注意!?
上記3つの原因を見てみると年末年始にぎっくり腰になる人が多いのも納得できると思います。
- 帰省するときに乗り物で長時間座りっぱなしになる。
- 炬燵で長時間座りっぱなしになる。
- 初詣などで寒い中、長時間立ちっぱなしになる。
- 年末年始の仕事の忙しさで筋肉に疲労が溜まっている。
- 忘年会新年会などで暴飲暴食する機会が多い。
また、重たい物を持ってぎっくり腰になる人は約1割ほどで、ほとんどの人は屈んで物を拾おうとしたり、くしゃみをしたり、後ろを振り返った時などに、ぎっくり腰を引き起こします。
日常の些細な動作で強烈な痛みがくることから、欧米では「魔女の一撃」と呼ばれています。
ぎっくり腰の対処法
ぎっくり腰になった時は筋肉が炎症を起こしているので、まず氷袋や冷たい湿布などで冷やし、うつ伏せか横向きになって安静にします。
仰向けに寝ると腰に負担をかけるのでさけてください。
痛みが和らぎ少しでも動けるようになったら、今度は温かい湿布などで温めて無理をしないように動きます。
ずっとベッドで安静にしているより、無理しない程度に動くことによって筋肉をほぐしたほうが、痛みが早く改善されます。
急激に動くと痛みを悪化させますので、注意が必要です。
また、ぎっくり腰になったときに咳やくしゃみをすると非常に痛いので、出そうになったら机などに両手をのせ、上半身が動かないようにすると良いです。
痛みがひどい場合には、コルセットなどで腰を固定すると腰への負担が減るので、痛みを軽減できます。
ぎっくり腰には痛み止めがとても有効ですので、薬を飲むのも良いです。
ぎっくり腰の予防法
筋肉の疲労を少なくして、回復力を高めることで、ぎっくり腰は予防できます。
ストレッチ
腰の筋肉が凝って固まると疲労が溜まりやすくなるので、ストレッチで筋肉をほぐし、筋肉や骨盤のバランスを整えることで予防できます。
特に立ちっぱなしや座りっぱなしの仕事をしている人は、こまめにストレッチすることをお勧めします。
身体を冷さない
身体が冷えてしまうと筋肉が凝り固まります。
寒い時期にはカイロなどで腰を温めることにより、疲労の蓄積を抑えられます。
生活習慣の改善
栄養のバランスのとれた食生活や充分な睡眠、適度な運動、ストレスを溜めないなど、日常の生活習慣を改善し、筋肉の疲労を溜めないことで予防できます。
腰への負担を減らす
膝を使って行動すると、腰への負担は減ります。
床に落ちた物を拾うときに上半身を曲げずに膝を使ったり、重い物を持ち上げるときに腕を伸ばして膝を使ったりすることで、ぎっくり腰を予防することができます。
まとめ
ぎっくり腰は非常に痛みが強く、仕事や日常生活にも支障をきたすので、なってしまう前に生活習慣を見直し、予防することが大切です。
特に長時間デスクワークをするときは、こまめにストレッチをして凝り固まった腰の筋肉をほぐしましょう。