しゃっくりがピタリ!しゃっくりの原因と本当によく効く止め方
2016/08/28
誰でも一度は経験したことのある「しゃっくり」。
放っておけばいつの間にか治っていることも多いですが、会議中や静まった大切な場面で突然しゃっくりが出てしまい困った経験をした方も多いと思います。
今回はそんな「しゃっくり」の原因と本当によく効く止め方をまとめてみました。
「しゃっくり」の原因
しゃっくりは横隔膜が痙攣することで起こるもので、自分自身ではコントロールすることが出来ないと言われています。
横隔膜とは、肺の真下にあるドーム状の形をした薄い膜のような筋肉のことで、この横隔膜が収縮して上下に動くことで肺が膨らんだり縮んだりして、私たちは息を吸ったり吐いたりすることができます。
横隔膜が痙攣してしまうと急に肺の中に空気が取り込まれてしまい、それに伴って声帯が閉まり、あの「しゃっくり」の音が出てしまうのです。
ではなぜ横隔膜は痙攣するのでしょうか?
その理由は、些細なものから大きな病気まで沢山あります。
- 食べ過ぎ、早食い:胃が急に膨らんでしまい、それが横隔膜への刺激になってしまうことが原因だと言われています。
- 飲酒:お酒は極端にあったかいものや冷たいものが多く、このお酒と体内温度との温度差が横隔膜への刺激になってしまうことが原因だと言われています。
酔っ払いはしゃっくりをしているイメージがありますが、実際にお酒を飲むとしゃっくりをしやすくなります。 - 喫煙:横隔膜の下には気泡があり、この気泡が肺の活動を適切に制御していますが、タバコを吸うことでさらに空気が入り込み、気泡の逃げ場がなくなってしまい横隔膜の動きが正常ではなくなってしまいます。
- 刺激物の摂取:香辛料や炭酸飲料、極端に冷たいものなど消化に悪いものが原因だと言われています。
- ストレス:過度なストレスを継続的に受けることによって脳の神経などが緊張することが原因だと言われています。
- 病気:病気が原因のしゃっくりは3つあります。
- 【横隔膜性】「胃がん」「食道がん」「胃潰瘍」「逆流性食道炎」など、胃や食道などの消化器系の病気になっている場合に横隔膜が直接刺激されることが原因となります。
- 【中枢性】脳の病気やアルコール中毒で脳や脊髄(せきずい)を含む「中枢神経(ちゅうすうしんけい)」が刺激されて横隔膜が痙攣します。
- 【末梢性】「気管支炎」「喘息」「肺炎」「心膜炎」「心筋梗塞」などの病気は、食道などの消化器系や肺などの呼吸器系、心臓などの循環器系の器官の近くを通っている末梢神経を刺激するので横隔膜が痙攣します。
「しゃっくり」の止め方
しゃっくりの止め方には様々な方法があります。
ここでは医学的根拠があるものを紹介しますが、どの方法が1番効くのかは人それぞれです。
色々試して自分に合った止め方を見つけてください。
人差し指を耳に入れる
ツイッターで話題になった7割の人がしゃっくりを止められた効果抜群の方法です。
両耳に人差し指を入れて1分間程度軽く押さえることで、刺激された神経を落ち着かせることができます。
呼吸器や循環器系の持病がある方は体調が悪くなってしまう可能性があるので試さないで下さい。
舌を引っ張る
舌を30秒~1分程度引っ張るとことで、刺激された神経を落ち着かせることができます。
こちらも呼吸器や循環器系の持病がある方は体調が悪くなってしまう可能性があるので試さないで下さい。
ツボを押す
ツボは漢方医学、中医学、経路学の概念によって考え出されたもので、体の内部の異常が体の表面の特定部分に対応して現れるということを活かし、特定の部位を指圧などによって刺激することで症状を緩和をします。
しゃっくりに効果的なツボは4つあります。
天突(てんとつ)
左右の鎖骨の間にあるくぼみにあるツボです。
呼吸を整えてしゃっくりを止めてくれたり、痰などの症状も緩和する効果があるとい言われていて、人差し指と中指を使ってくぼみから下に向かって軽く押します。
気舎(きしゃ)
喉仏の真下にある胸の骨のくぼみの外側にあるツボで、左右に一つずつあります。
しゃっくりのほか、ぜんそくや咳などの症状を緩和する効果があるとい言われていて、両方を一緒に押すのではなく片方ずつ体の奥に向かって優しく押します。
巨闋(きょけつ/こけつ)
みぞおちから指2本下にあるツボです。
しゃっくりのほか、筋肉や内臓などの疲労によるストレスを解消し、肩こり、食欲不振、胸やけなどの症状を緩和する効果があるとい言われていて、親指以外の4本の指で、体の奥へと押し込みます。
内関(ないかん)
手のひらを上にして、手首の曲がりじわから指3本上がった場所にあるツボです。
内関は体の中、心の関所と言われ、ストレス緩和、リラックス効果があります。
長く深呼吸する
深呼吸にはリラックス効果があり、5回程度繰り返すことでストレスによって起こる横隔膜の痙攣を鎮めるのに効果があります。
息を止める
限界まで息を吸って10秒程度息を止めることで肺に最大限空気が入り、横隔膜の動く余地がなく痙攣が起こりづらくなります。
息を吐くときにはゆっくりと吐きましょう。
コップ一杯分の水を飲む
水を飲むことで血中の二酸化炭素濃度が増えて脳が落ち着く作用があり、これがしゃっくりを抑える働きがあるといわれています。
また、頭を奥側に深く倒すようにしてコップの反対側から飲むことで、横隔膜の緊張がほぐれる姿勢になり、より高い効果を得られると言われています。
冷たい水は逆に刺激を与えますので、常温の水が好ましいです。
まとめ
「しゃっくり」を止めるには、何が原因で「しゃっくり」が出ているのかを理解し、それに合った方法を実行するのが1番効果的です。
ここに書いた方法で「しゃっくり」が止まらず48時間以上が経過した場合は、何らかの病気が原因になっている可能性が高いので、医療機関で一度診察を受けることをお勧めします。