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英語の基本副詞「yet」の使い方をマスター|5分で復習英文法

英語には「yet」という副詞があります。
その他の基本的な副詞の使い方とくらべて、この「yet」の使い方を難しく感じる学習者の方は多いようです。

「yet」を苦手とする理由は、疑問文と否定文で訳し方が違ったり、似たような意味を持つ「still」との使い分けなどを複雑に感じてしまうからからかもしれません。

とはいえ「yet」は日常的にもよく使われる単語ですから避けて通ることはできません。
今回はそんな英語の基本副詞の1つである「yet」について解説したいと思います。

「まとめ」のセクションではイメージ画像に使われている「The best is yet to come」についても解説したいと思います。

「まだ~」否定文で使う「yet」

1つ目の使い方として、「yet」は「まだ(今は)~ではない」というニュアンスを伝えたいときに使われます。
「今」という時を強調した表現方法になります。

I have not finished the work yet.
まだ仕事を終えていない。(=今はまだ仕事が終わっていない)

I have not done my homework yet.
まだ宿題が済んでいない。(=今はまだ宿題が終わっていない)

Don't open the book yet.
まだ本を開いてはいけない。(=今はまだ本を開いてはいけない)

日本語でも「まだ~」と言うとき、それに続く文は「~していない」と否定文の形になりますよね。
英語でもそれは同じで、「まだ」という意味で「yet」を使う場合は必ず否定文の形になります。

「もう~」疑問文で使う「yet」

「もう~した?」というような疑問文でも「yet」が使われることがよくあります。

この場合の「yet」は「まだ」ではなく「もう」という意味で使われています。
こちらも先ほどと同様「今」に着目させたい時に使われます。

基本的には、「yet」を使った疑問文を構成する際は完了形が使われます。

Have you done your homework yet?
宿題はもうやったの。=現時点で宿題は終わってるの?

Yes, I've already done it.
うん、もう終わったよ。

Has the delivery person come yet?
配達の人はもう来たの?

Not yet.
まだ来てないよ。

「もう~した?」というように「yet」を使って質問された際に「もうすでにしたよ」と答えたい場合は例文のような「already」を使った肯定文がよく使われます。

逆に「まだだよ」というように否定したい場合は「He/she has not come yet.」というように答える必要はありません。
例文のように「not yet」という表現を使えば簡単に「まだ~してないよ」と表現できます

接続詞としても使われる「yet」

「yet」は副詞として使われることが多いですが、ときには接続詞としても使われることがあります。

「その男性はお金持ちだが、幸せでない」という文章があるとしましょう。
みなさんなら英語でどのように表現しますか。

The man is rich but he is not happy.

多くの方はきっとこのように表現するのではないでしょうか。

もちろん、この文章も正解です。
しかし「but」という接続詞を「yet」に置き換えて表現することもできるのです。

The man is rich yet he is not happy.

「but」も「yet」も大きな意味の違いはありませんが、「yet」の方が「幸せではない」ということがより強調されます。
「 but < yet 」だと考えてください。

この接続詞としての「yet」は日常的に使われる機会は多くはありませんが、やはり覚えておいたほうがよいでしょう。
もし「yet」を使った文章を見たときに「あれ?意味が分からないな」と思ったらときは接続詞としての用法を考えてみましょう。

「yet」と「still」の違いと使い分け

「yet」を紹介しましたが、単語の意味を調べていると「まだ」という意味の単語にはもう一つ「still」があることに気づくでしょう。

この「still」と「yet」の使い分けに疑問をもつ学習者は多いようです。
どちらも同じで入れ替えても使えるというわけではないので、これら違いをしっかりと理解しておきましょう。

「still」は「継続」を表す単語で「ある時点から今までずっと続けている」というコアイメージを持っています。

例文を見てみましょう。

I still work at the library.
まだあの図書館で働いてるよ。(=あれからずっと働き続けている)

このような意味の文章の場合は「yet」を使うことはできないことが分かります。

同じ「まだ」と訳される単語でも、「yet」は「まだ~ない」、「still」は「まだ~し続けている」という違ったニュアンスを持っているのです。

また、「yet」は主に否定文で使われ、「still」は主に肯定文で使われるというように説明されることもありますが、実際には少し違ってどちらも否定文で使うことができます

I have not done my homework yet.

I still have not done my homework.

これらの文章はどちらも「まだ宿題をやっていない」と訳すことなりますが2つのニュアンスは異なります。

「yet」の方は「今はまだ終わっていない」と「今」に注目した表現だと言えます。

一方で「still」は「継続」に注目した表現ですから「ずっと宿題をやっているのにまだ終わらない」というニュアンスになります。

そこには苛立ちの気持ちが隠れています。
「still」には苛立ちや驚きといった感情が含まれていることがあるのです。
こういった感情を表現したいときには「still」を使ってみましょう。

まとめ

今回は基本副詞「yet」について解説しました。

「まだ~してない(し終わってない)」という文章では「yet」が使われます。
この用法では多くの場合、完了形の文章が使われます。

「もう~した?」という疑問文を作る際にも「yet」が使われます。
「yet」を使った疑問文に回答するときは「already」を使った肯定文や「Not yet.(まだだよ)」という否定の表現がよく使われます。

「しかし」という意味の接続詞として使われる「yet」についても覚えておきましょう。
「but」とほぼ同じ意味で使われますが「yet」を使うと後に続く内容がより強調された印象があります。

似たような意味を持つ「still」との使い分けにはこれらの単語が持つコアイメージを考慮しましょう。

  • 「yet」は「今」という瞬間に注目した表現
  • 「still」は「継続している事実」に注目した表現

最後に「yet」を使った特殊な構文で米国オバマ大統領の演説にも登場したちょっとかっこいいフレーズを紹介しておきましょう。

The best is yet to come!
最高のときはこれからだ!

これは「be yet to do(まだ~してない)」という慣用句的表現を使ったフレーズです。

「yet」には使われる文章によって様々な意味があるので一度に全部覚えるのは大変かもしれませんが、着実にマスターしていきましょう。

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