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TOEICスコアの目安と分布|就職に必要なTOEICスコアは?

2016/07/27

54638195 - questions and answer sheet for english test on table

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近年では就職の際に英語のスキルを求められることも多いですが、ここ数年ではますます国際化が進み英語の重要性は日に日に増している印象です。

国内でも採用時にTOEICスコアを基準の一つとして設定する企業が増えています。

「どれくらいのTOEICスコアを目標にすれば良いのか?」

「現在の自身のTOEICスコアは一般的に見てどのレベルなのか?」

「目標の企業に就職するにはどのくらいのスコアが必要か?」

などの疑問をお持ちの方も多いでしょう。

今回はTOEICに初めて興味を持った方にも分かりやすいようにTOEICテストとはどのようなものかというところから始めて、就職とTOEICスコアの関係について解説していきます。

TOEICテストってどんなもの?

TOEIC(トーイック)というのは「Test of English for International Communication」の略で国際的なコミュニケーション能力を図る英語テストというような意味合いで、その評価基準は世界共通です。

TOEICテストの特徴

実はTOEICは1979年日本の団体がTOEFL(トーフル)を作成しているテスト期間「ETS」に依頼をして作成れたテストです。

つまり元来は「日本人の依頼で作られた日本人向けのテスト」だったのです。そしてその後、韓国でも実施されるようになり徐々に世界に広がって行きました。

  • リスニングとリーディングで構成されている
  • マークシート方式
  • 合否判定は無くスコアで評価(990点満点)
  • 約150カ国で共通の評価基準で実施されている
  • 問題文を含め全てが英語で書かれている
  • テーマがビジネスに特化している

TOEICはリスニング問題100問(495点満点)とリーディング問題100問(495点満点)で構成されています。

全体はPart1からPart7とう形で構成されていて、Part1~4がリスニングセクション(45分)、Part5~7がリーディングセクション(75分)となっています。合計2時間という比較的長い時間を要しますので英語の能力以前に集中力が求められます

解答は全てのパートでマークシート方式になっており、英文や単語を記入することはありません。

また、問題文や説明文も全て英語で記載されていて日本語は一切ありません。

TOEICはビジネスパーソンの英語スキルを評価する目的で作られたため、問題に使用されている英文の題材はビジネスシーンに特化したものが多く、単語自体も高度なビジネス語彙が使用されています。

TOEICスコアと就職

当初TOEICが生まれたばかりの頃は受験者はほとんどおらず、ほとんど誰にも知られていませんでした。

しかし受験者数は徐々に増えて行き2000年には遂に日本国内での受験者数は100万人を超えました。その後も受験者は毎年増え続け、国内の受験者数は250万人近くになっています。

それに伴って採用の際にTOEICスコアを基準にする企業も徐々に増えています。ETSが2013年に上場企業に向けて行った調査結果によると7割以上の企業が採用時にTOEICスコアを参考にしているとのことです。

外資系企業や海外部門希望の場合はもちろん英語のスキルを求められるでしょう。しかしそうでない場合にもTOEICのスコアは努力の成果としてや勤勉さの指標として考えられている企業も多くあります。

国内企業では現状、採用後に実際に英語を使うかどうかというよりも個人の能力を示す1種の指針として使用されていると言えます。英語に関わりのある業務を希望していなくてもTOEICスコアが重要な評価となることが多々あるのです。就職の際だけではなく、後の昇進にも影響することも少なくありません。

企業によってはTOEICで高得点を獲得すれば報奨金がでたり、会社負担で海外旅行や留学に行ける場合もあるようです。

また、近年の国際化の動きもあって実際に業務で英語を使用する企業が増えているのも事実です。ですから今後はTOEICスコアのような英語能力の評価がますます重要になってくるでしょう。

TOEICスコアと難易度

TOEICは英語のコミュニケーション能力を評価するテストですが、前述のように元々は日本人向けに作成されたテストです。その背景にはTOEFL(トーフル)が日本人にとって難しすぎたという事実もあります。

TOEFLはリスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの全てを含み、受験に掛かる時間はなんとTOEICの2倍である4時間とされています。実際に難易度で見ると確かにTOEFLの方が高いと言えるでしょう。

就職には有利なTOEICですが実用性の面では限界があります。一定以上の高いレベルになると英語力が測定できない点とスピーキングなどの能動的な能力をはっきりと測定することは出来ないからです。

というのもTOEICはスコアで930前後以上になってくると、それ以上のスコアを目指すことは英語の能力がとやかくというよりも集中力の問題と言えます。また、TOEICの優秀なスコアを獲得したとしても英語で話される会議の中で有意義な議論が取り交わせるかというと疑問が残ります。

ネイティブがTOEICを受けたら

TOEICスコアに関する面白い事実として英語を母語とするアメリカ人ネイティブの大学生がTOEICテストを受けた際の平均スコアは950点前後で、中学生に当たる年齢の子供が受けた際のスコアは850前後に分布します。

大学生よりも中学生でスコアが下がるのは、英語力に違いがあるわけではなくビジネス語彙を知らない事によるものと考えられます。

また、高度なビジネス語彙の知識が必要なことを除けば、TOEICスコア850以上で米国人の10歳と同程度の英語力と言われています。

TOEICスコアを判断する目安

ではTOEICスコアからどのようにして実際の英語力を判断すればよいでしょうか?

これはETSが2011年に行ったリサーチを元に判断基準を公開していますので、その情報も同公式サイトより引用しながら解説していきます。

TOEICスコアと能力レベル

TOEICスコアの一定の範囲ごとに日常生活の中で可能なことを具体的に示します。また、各レベルごとに企業などからの評価についても説明します。

TOEICスコア 400~495

看板を見てどんな店か、どういったサービスを提供する店かを理解することができる。

英検の3級から準2級に相当します。

一般的な新卒新入社員のTOEICスコアはこの範囲ですが企業が求めている水準はもう少し高いと言えます。

TOEICスコア 500~595

電車やバス、飛行機の時刻表を見て理解できる。
打ち解けた状況で、 "How are you?""Where do you live?" "How do you feel?" といった簡単な質問を理解できる。

英検の準2級に相当します。

企業が新卒採用の際に最低限期待するレベルです。

TOEIC受験者の半分以上は500以上のスコアを所有しています。

ゆっくりとならある事柄や自分の考えを説明できます。ただ、一方的に話しは出来ますが相手の反応に即座に対応をすることは難しく想定していなかった答えが帰ってきた場合などは対応できません。

TOEICスコア 600~695

自分宛てに書かれた簡単な仕事上のメモを読んで理解できる。
ゆっくりと配慮して話してもらえば、目的地までの順路を理解できる。

英検2級に相当します。

スコア600前後が一般的に就職の際に必要になるTOEICスコアの平均と言えますが、企業が基準として示すスコアは近年増加傾向にあります。

実際の会話でも分からないことを聞き返すことが可能になるなど、やや円滑なやり取りが可能になります。短期的な海外旅行であれば不自由することはなくります。

TOEICスコア 700~795

会議の案内等の社内文書・通達を、読んで理解できる。
自分の仕事に関連した日常業務のやりかたについての説明を理解できる。

英検2級から準1級に相当します。

国際部門をもつ企業や英語力を重要視している企業はスコア700-750を基準にしていることが多いです。

表現の幅が増え自由に話をすることができ、日常会話程度であれば相手の反応にも問題なく対応できます。

能力には多少の個人差があり人によってスピーキングやリスニングを特に苦手と感じることもあります。

TOEICスコア 800~895

英語で書かれたインターネットのページから、必要な情報・資料を探し収集できる。
職場で発生した問題点について議論をしている同僚の話が理解できる。

英検準1級に相当し、毎回の受験者の中で800以上のスコアを獲得するのは1割程度です。

800前後が外資系の求人で求められるスコアの平均です。

自分の言いたいことを微妙なニュアンスまで含めて伝えることができます。

ビジネス上の議論が可能と言われていますが個人差があります。

TOEICスコア 900~990

自分の専門分野の高度な専門書を読んで理解できる。
英語を話す人達が行っている最近の出来事・事件についての議論を聞いて内容を理解することができる。

英検1級に相当します。

国内企業であれば申し分ないスコアで採用はもちろん昇給などの基準も全て満たしているでしょう。

受験者の中で900点以上のスコアを獲得するのは5%前後です。英語を母語とするネイティブがTOEICを受けた場合、点数はこの範囲に分布します。

会話においても理解できないということはほとんど無くなり、特殊な言い回しやスラングなどが含まれていても推測して理解することができる。

発声時の発音などの問題を除けばビシネスシーンでの会話にもほぼ支障はありません。

出典:ETS TOEIC公式サイト「TOEICスコアとできることの目安」

【目的別】就職の際に必要なTOEICスコア

新卒者の場合

一般的な企業であればスコア500未満でも問題こともありますが、やはり500以上を目指しましょう。600以上であれば現状では安心です。国際部門を希望する場合は730が最低ラインです。

中途採用の場合

TOEICスコアを採用の参考にしている企業なら、スコア600を最低ラインと考えましょう。中途採用社員に700以上を求める企業も存在します。
国際部門をもつ企業の場合は700-750が必要になることもあります。

TOEICの高得点を保有していれば就職や昇進が有利になります。しかし注意するべきことはTOEICスコアは当人を判断する指標の1つでしかないということです。

企業に入ってから実際に必要となることは英語力以外にたくさんあります。大手の採用担当者数人も「英語しか出来ない人材は必要ない」とはっきり述べています。

いくらTOEICで高いスコアを保有していてもそれが実際の業務に活かせなければ意味がありません。高得点のTOEICスコアだけを振りかざしていては単なる資格マニアだと思われてしまうこともあります。

面接の際などは必要なTOEICスコアを保有しつつ、適切にその他の能力もアピールしていきましょう。

まとめ

TOEIC」はTOEFLを制作したETS(米国非営利団体)が提供する「英語でコミュニケーションする能力を評価するテスト」です。

当時、TOEFLが日本人にとって難易度が高すぎた為、日本の団体からの要請を受けてTOEICが誕生しました。現在では多くの国で実施される有名な評価基準となりました。

TOEICはリスニングセクションとリーディングセクションに分かれており、合計990点満点で評価をします。

就職に必要なTOEICスコアの目安は新卒採用でスコア500程度中途採用の際に履歴書に書いて有効なのはスコア600以上です。

国際部門や外資系企業の場合はスコア750を目標にしましょう。

 

実際の能力としてはスコア600以上からやや円滑な会話が可能になり、スコア800以上でビジネスシーンでの議論なども可能になると言われています。

ただTOEICスコアと実際の英会話能力には直接の関連はないため英語を話す能力には個人差があります。

TOEICで高得点を保有しているだけでは企業から評価は得られません。資格マニアにならないよう注意しましょう。

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