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【英語の不定詞を徹底解説-1】to不定詞の基本3用法の使い方

2016/11/12

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英語を学習する上で1つの難関と言えるのが不定詞の理解です。

不定詞は非常に柔軟な使い方が可能で便利な構文ですが、逆に言えばその用法が非常に多いので英語学習者のみなさんは難解に感じてしまいがちです。

不定詞はときには主語として、ときには補語として、ときには文章全体を修飾したりと様々な形で文章中に現れます。

慣れるまではこれらの不定詞がどの用法で使用されているのか考えることに苦労することになりますが、まずは不定詞の基本3用法と呼ばれるものをマスターしましょう。

どんな文章の中でも不定詞は多用されますから不定詞の理解を深めることは英文を理解するのに不可欠です。この不定詞の3用法を覚えるだけでも英文を読むときの理解度が大幅に向上することでしょう。

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不定詞の3用法を理解すれば100人力!

不定詞は英文の中でも頻繁に使用される構文方法です。ですからその不定詞を理解していれば多彩な英文に対応できます。
中でも不定詞の3用法と呼ばれる基本の用法はどんな文章中でも頻出しますので必ず覚えておく必要があります。

それではまず不定詞の形や種類について解説していきます。

不定詞の形と原形不定詞

不定詞には「to+do(動詞の原形)」の形で表されるものと「to」を伴わずに動詞の原形のみで表されるものがあります。後者のtoがないものを「原形不定詞」と呼びます。
また、述語動詞の時制よりも前の出来事や過去の意思を表す際に「to + have + 過去分詞」の形で使用する完了不定詞と呼ばれる用法もあります。

この原形不定詞や完了不定詞については今回解説の対象外となっていますので別記事を参照してください。

また、to不定詞の否定形は「not to+do(動詞の原形)」で表すことができます。

to不定詞の3つの基本用法

to付きの不定詞には大きく分けて次の3つの用法があります。

  • 名詞的用法 /~すること
  • 形容詞的用法 /~のための ~な
  • 副詞的用法 /~ために ~して

これを不定詞の3用法といいます。

不定詞はこの3つの内のどの用法においても一見するとすべて形は同じに見えます。
ですから、その不定詞がどの用法で使用されているのか理解するのが難しいのです。

英語の文法を学ぶ学習者にとってもこれは1つの大きな関門とも言えます。

加えて言うとこのto不定詞にはこの基本3用法以外にも慣用句的に使用される少し特殊な用法や、名詞的用法なのか形容詞的用法なのか明確に確定させられない場合があります。
通常の英文の中には基本の3用法に加え、応用的な使い方や上で少し触れた原形不定詞などが入り乱れている訳ですから、学習者の中には不定詞の解釈の仕方に困って頭を悩ませる方が多いのです。

とはいえ不定詞を攻略してしまえば、それまでとは見違えるほど英文の理解が進むのもまた事実です。不定詞が文章中で多用されるということは、その分その用法を理解していれば英文の解釈の際には非常に心強い味方となってくれるのです。

不定詞と動名詞の違い

しばしば不定詞は動名詞(doing形)と同じように扱われる場合があります。

文中の不定詞と動名詞を相互に言い換えることが可能な場合もありますが、お互いを入れ替えても意味が変わらない場合はどちらかと言えば少ないと言えます。

つまり不定詞と動名詞は同等に使える場合もあるが多くの場合は全く別物ということです。

この理由としては

不定詞のほうが動名詞よりも柔軟に使用できる

文章中の動詞によって意味が全く異なってしまう

文章中の動詞によってはどちらか一方のみ好まれる

というものが挙げられます。

結論としては名詞的用法の不定詞の一部は動名詞で言い換えられるということです。

不定詞の名詞的用法

不定詞は「~すること」というように名詞と同じように扱うことができます。これを不定詞の名詞的用法といいます。

  • to walk /歩くこと
  • to play tennis /テニスをすること

不定詞の名詞的用法では不定詞が名詞のように扱われますから、文中では主語、補語、目的語として使用することができます。

それでは不定詞の名詞的用法を主語、補語、目的語それぞれのパターンに分けて解説していきます。

主語としての名詞的用法

まずは名詞的用法の例文を見てみましょう。

To study English is a lot of fun for me.
私にとって英語の学習(勉強すること)はとても楽しい。

To take a walk in the morning everyday is good for your health.
毎日午前中に歩くことは健康に良い。

例文ではどちらも不定詞が文頭に置かれ「~すること」のように主語として機能しています。

これらは英語の文法として誤りはありません。しかし2つ目の例文をよく見てみると。不定詞から始まる主語が「to take a walk in the morning everyday」というように非常に長くなっていることが分かります。

実際の会話ではこのように主語がやたらと長くなった文章は解りづらく感じられてしまいます。

聞いている側としてはおそらく「この人なんだか難しそうなことをいい始めたな」というような印象を受けるでしょう。

では不定詞を使ったときに主語が長くなってします場合はどうすれば良いでしょうか。

この場合に一般的によく使われる表現が「it」を使った「形式主語」と呼ばれるものです。

長い主語の代わりに「it」を文頭に置き後で「it」に相当する内容を不定詞で説明する「it ~ to不定詞」の構文です。
形式主語については別の記事に詳細な解説もあります。

形式主語を使って上記の長い文章を書き換えると次のようになります。

To take a walk in the morning everyday is good for your health.

It's good for your health to take a walk in the morning everyday.

この文章では不定詞が後半に置かれていますが主語としての名詞的用法に変わりはありません

相手に何かを伝えるためには文法的に正確であるだけでは不十分で聞く人にとって聞きやすく理解しやすい文章構成にすることも重要です。

補語としての名詞的用法

ここでもまず例文を見てみましょう。

To live is to learn.
生きることは学ぶことである。

The most important thing is to solve the problem.
最も大切なことは問題を解決するということだ。

All you have to do is to do homework.
君がしなければならないのは宿題をすることだけだ。

不定詞が補語として働く際にはいずれもbe動詞を伴って「~することである」という主格補語として使用されます。

目的語としての名詞的用法

ここでもまず例文を見てみましょう。

I like to paint.
私は絵を書くのが好きだ。

Please remember to clean your room.
部屋を掃除するのを忘れないでね。

不定詞が目的語として働く場合は「~するのを」「~するのことを」という意味になります。

しかし、ここでも注意点として主語として不定詞を使う場合と同じく形式的に「it」を使う「形式目的語」という構文方法があります。

これは不定詞が「不完全他動詞」の目的語になる場合です。
不完全他動詞というと難しく聞こえますが、つまりは第5文型(S+V+O+C)の文章を作る動詞のことで「keep, make, think, leave, find」などの動詞のことです。

形式目的語の構文は動詞の後に「it」を置き、補語の後に置く不定詞で「it」の内容を説明するというものです。

Preoccupations make it difficult to judge rightly.
先入観は正しく判断することを困難にする。

I thought it necessary to tell them what i did.
私は自分がしたことを彼らに話すのが必要だと考えた。

いずれの文章も「it」に相当する内容を後から不定詞で説明しています。

不定詞の形容詞的用法

不定詞は形容詞と同じように名詞やそれに相当する語句を後から修飾することもできます。この場合、不定詞は「~した〇〇」「~するための〇〇」というような意味になります。

これを不定詞の形容詞的用法といいます。

この不定詞の形容詞的用法は学習者が不定詞の3用法の中では一番苦手とすることが多いようです。
理由としてはその不定詞が副詞的用法と見分けにくい場合や形容詞的用法の中でもどの用法なのか判断しにくい場合があるからでしょう。

通常の形容詞には「名詞を修飾する」「補語になる」という2つの働きがあります。不定詞の形容詞的用法においてもこれと同様に扱うことができます。

形容詞的用法で名詞を修飾する場合は不定詞と不定詞が修飾している被修飾語との関係から3つのパターンに分類できます。
不定詞の形容詞的用法は名詞を修飾する3パターンと補語になるパターンを合わせた4種類です。

  • 被修飾語が不定詞の意味上の主語を表す(名詞を修飾)
  • 被修飾語が不定詞の目的語になる(名詞を修飾)
  • 不定詞が被修飾語の内容を補足する(名詞を修飾)
  • 第2・第5文型で補語として機能する(補語になる)

被修飾語が不定詞の主語になる

不定詞に修飾されている語が不定詞の動作をする主語になる場合です。
このパターンは不定詞以下を関係代名詞「who」を使って言い換えることが可能です。

We need a new staff to speak English.
私たちには英語を話す新しいスタッフが必要です。

I was watching a couple to have a tiff in the park.
私は公園で痴話喧嘩するカップルを眺めていた。

例文を関係代名詞「who」を使って言い換えると次のようになります。

We need a new staff to speak English.

We need a new staff who speak English.

被修飾語が不定詞の目的語になる

不定詞の形容詞的用法の中でもよく見る用法ですが、この用法は不定詞に含まれる動詞が自動詞の場合は少し注意が必要です。

自動詞は直接に目的語を取ることができないので前置詞が必要になります。

このとき不定詞の形容詞的用法の場合は不定詞の後に前置詞を添えるので文章全体として見ると前置詞が2つ連続して並んでいるような構成になることがあり慣れないうちは不自然に感じることも多いでしょう。

他動詞の場合

Please, give me something to eat.
何か食べる物をください。

自動詞の場合

Let's decide the topic to talk about today.
では今日話し合うテーマを決めましょう。

He didn't have a house to live in at that time.
その時、彼には住む家がなかった。

例文「something to eat」のように不定詞の含まれる動詞が他動詞の場合は「something to be eaten」というように受動態で表すこともできます。
しかし文法的に成立するとは言え実際の会話では能動態が好まれ受動態が使われることは稀です。

ただし、あえて受動態の不定詞を使う状況もあります。それは「可能である」という「can」の意味を含ませる場合です。

「 to be eaten」を例にすると次のような例文が考えられます。

there was hardly plants to be eaten around here.
この辺りには摂食可能な植物はほとんど生えていない。

不定詞が被修飾語を補足する

このパターンでは不定詞に修飾される語が主語でも目的語でもありません。文章の内容によっては副詞的用法に見えてしまう場合もありますので注意しましょう。

I will give him an opportunity to justify his action.
私は彼に弁明するための機会を与えるつもりです。

I don't have any more time to have breakfast today.
今日はもう朝食を食べる時間がない。

不定詞が補語になる

第2文型(S + V + C)・第5文型(S + V + O + C)では補語となる(C)の部分に不定詞を置くこともできます。

補語(C)というのは

The moon is beautiful.

という文章では「beautiful」という形容詞の部分です。

この補語に当たる形容詞に不定詞を使用すると次のような文章を作ることができます。

The moon is to be clearly seen today.
今日は月がはっきり見える

We found the imaginary creature to exist.
我々はその伝説の生物が存在することをつきとめた。

不定詞の副詞的用法

不定詞の副詞的用法には非常に多彩なパターンがあります。
一度に全てを覚えるのは困難かもしれませんがよく使われる用法から徐々に覚えていくようにしましょう。

動詞を修飾して目的を表す

「~するのために」「~するように」という動作の目的を表す不定詞です。

I planned to give a party to delight my friend.
友達を喜ばせるためにパーティを企画した。

I take a jog every morning to lose my weight.
私は体重を減らすために毎朝ジョギングをする。

不定詞はときにどの部分にかかっているの分かりにくい場合があります。そのような場合や、目的をほっきりと示したい場合に特定の語句を不定詞の前に置いて明示的に示す表現があります。

in order to不定詞

so as to不定詞

I travel abroad in order to get used to English.
私は英語に慣れるために海外旅行に行く。

I cleaned my room so as to invite my girlfriend.
彼女を呼ぶために自分の部屋を掃除した。

結果を表す不定詞

「-の結果~になる」というように結果を表す不定詞です。

I woke up to find that it was already afternoon.
私が目覚めるともう昼過ぎだった。

結果を表す不定詞の代表的なものに

grow up to be ~
「成長して~になる」

live to be ~
「~歳まで生きる」

があります。
これらは定型化していて慣用句として覚えている方も多いでしょう。

結果を表す不定詞の用法はその文章を見ただけでは目的を表す不定詞と区別がつかない場合があり、その場合は文脈から判断する必要があります。

The poor boy worked hard to be rich.

結果)貧しかった少年は一生懸命働いて金持ちになった。
目的)貧しかった少年は金持ちになるために一生懸命働いた。

またこの結果を表す不定詞は「and + 動詞」を使って言い換えることができます。

I slept in the altogether to get gold.

I slept in the altogether and got gold.

(裸で寝たら風を引いてしまった。)

理由や原因を表す不定詞

「happy」「glad」「surprised」などの感情を表す形容詞に続けてその原因を表したり、「~だということは」「~するなんて」という理由を表す不定詞の用法です。

I'm glad to meet you!
お会いできて嬉しいです!

I'm surprised to hear that.
それを聞いて驚きました。

He must be rich to have such a expensive car.
あんな高い車を持ってるなんて彼は金持ちに違いない。

形容詞を修飾する不定詞

不定詞で形容詞を修飾することができます。

ease to use
使いやすい(使うのが簡単)

difficult to answer
答えづらい(答えるのが難しい)

dangerous to touch with bare hands
素手で触れると危ない(触れるのが危ない)

Be careful! This machine is dangerous to touch.
気をつけて!その機械は触ると危ないよ。

tooやenoughを修飾

この形の不定詞の用法は慣用句としてよく知られています。

「too + 形容詞 + to不定詞」(~すぎて〇〇できない)

enough + 形容詞 + to不定詞」(〇〇するには十分~だ)

I was too sleepy to finish my homework.
眠すぎて宿題を終わらせられなかった。

She is enough old to start living alone.
彼女は一人暮らしを始めるには十分な年齢だ。

また、この形の構文は「so ~ that」を使った構文で言い換えることが可能です。

その他の副詞的用法

ここまで不定詞の副詞的用法を沢山ご紹介しましたが、これら以外にもまだ解説していないいくつか用法が残されています。

また、文章によっては厳密にどの用法なのかはっきりしないことも多々あります。

不定詞は幅広く使用できて便利な構文ですが、その分難解でもあります。

その他の複雑な用法については次回の記事にて解説します。

【英語の不定詞を徹底解説-2】不定詞の用法上級編と特殊な使い方

まとめ

不定詞は文章の様々な位置で使える非常に便利な構文ですが、逆に英語学習者にとっては大きな壁であるとも言えます。

不定詞は文章中で使用される機会が多く、不定詞を理解することで英文の理解度が飛躍的に高まります

特に不定詞の3用法と言われる基本的な3つの用法を覚えることは英語学習でも重要な課題の一つです。

不定詞の3用法には「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」があります。

この3用法だけでも非常に多数の用法があり、これら以外にもどの用法に相当するのか判然としない用法や、特殊な使い方をする用法など、沢山の用法があり完全に理解するのため苦労を強いられる文法でもあります。

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