英語「I Will Be Back」の意味と使い方|英会話フレーズ集
俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー主演映画「ターミネーター」の決め台詞「I'll be back.」
この意味と使い方を混同しやすいフレーズと比較して説明していきます。
単語の意味から理解を広げる
「I will be back」の本来の意味は「また戻ってくる」です。
ここでの「will」は意志未来を表し「~するつもりである、~しようと思う」という意味になります。
「be back」は「帰る、戻る」という意味ですが、ここでポイントです。「be」に未来的要素(will)が加わると「なる、くる」といった意味になってきます。
I will be thirty next year.
私は来年30歳になります。
I want to be an astronaut.
私は宇宙飛行士になりたいです。
このように「be」の微妙な変化を理解すると「I will be back」の本来の意味だけではなく「戻ってくるからね」や「ちょっと失礼します」というニュアンスを捉えることが出来ると思います。
「be back」と「come back」の違い
「be back」も「come back」もどちらとも「戻ってくる」という意味ですが、このような英語の似た表現には必ずニュアンスの違いがあります。
- be back = 状態
- come back = 場所
「be back」は戻ってきてそこに存在している状態を表します。ですので必ずしも同じ場所に戻ってくるという意味ではありません。
それに対して「come back」はcomeには視点のある場所に移動するというイメージがあるので、ここに戻ってくるというように位置や方向、場所を強調して表します。
活動を休止する芸能人が「また戻ってくる」という場合を例えると、一度は芸能界から去るけど、また復帰する(芸能人になる)という状態になるので「I will be back.」を使います。
また、旅先などが気に入って「また戻ってくる」という場合には、場所を強調して「I will come back.」を使います。
「また帰ってくるからここに居て」という場合にも場所を強調して「I'll come back so you should be here.」と言います。
相手に「戻ってきて欲しい」という場合を例えると、
I want you to be back. 一緒にいる状況を求めている
I want you to come back. この場所にいることを求めている
ニュアンスが違うと相手への伝わり方も違ってきます。
まとめ
会話では「I will be back.」よりも「I'll be back.」がよく使われますが、これは短縮形で砕けた表現になります。
「I will be back.」を使うか「I will come back.」を使うかは、状態に戻るか場所に戻るかによって使い分けるようにしましょう。
未来から来たターミネーターの去り際のセリフ「I'll be back.」には「これからお別れするけど、いつか戻ってくる。いつかまたこの時代に存在する。ちょっと行ってくる。」といった意味を持ちます。