場面別ネイティブが使う「さようなら」の英会話表現|英語で別れ際の挨拶
日常生活で「さようなら」を言う場面には様々なものがあり、別れの挨拶には状況によって色々な感情が込められているものです。
大好きな人との別れ際には「寂しい」「すぐまた会いたい」そんな気持ちでお別れを言うかもしれません。
明日会えるクラスメートとの別れ際には「また明日」という気持ちで、遠い国へ旅立つ友人には「元気でいてね」「ずっと友達でいよう」なんていう思いを込めて。
ビジネスシーンでも、今後お付き合いを続けたい相手とその時だけの相手では、別れ際の挨拶は当然違ってくるものです。
別れ際の挨拶は、様々な感情が介在する場面であるからこそ多種多様な言い方があります。
英語ではどんな別れ際の挨拶があるのか、場面別に解説していきたいと思います。
どんな場面にも使える別れの挨拶
別れの挨拶の中でも代表的で状況を選ばずに使用できるフレーズがあります。
Bye!
「Bye」はストレートで余計な意味合いを含まない、日本語の「じゃあね」にあたる言葉です。
一見カジュアルな表現のようですがビジネスシーンでも使うことができますし、余計な意味合いを含まないため、どんな場面にも使えます。
最も一般的で一番よく使われる別れ際の挨拶でしょう。
似た表現に「Goodbye」がありますが、「Goodbye」は「Bye」よりもフォーマルで、どちらかと言うとその後会う可能性が低い人に対して使われる表現です。
日本でよく使われる「バイバイ(Bye-bye)」という挨拶がありますね。
実はこれは「Goodbye」から派生したものですが、英語圏では一般的には使われない表現です。
小さな子供に対してかわいらしくお別れをいう時や、自分をかわいく見せたい相手にちょっとブリッコをしてお別れをする時に使うような表現ですので、間違えて目上の方やビジネスシーンで使用しないよう気をつけてください。
またすぐに会う相手への別れの挨拶
次に会う予定が決まっている相手や、またすぐに会うであろう相手に対しては次のような表現を使います。
See you later(tomorrow,then).
Later!
Until then.
これらは日本語の「あとでね!」「じゃあ~の時にね!」「また明日ね!」という表現になります。
相手と次に会う約束がある場合や、具体的な約束はないけどまた会える相手に対して使うことができます。
「See you ~」という表現は、具体的に会う約束がある場合はその約束の時を付け加えます。
- See you later!(あとでね!)
- See you tomorrow!(明日ね!)
- See you then!(その時にね!)
- See you on Friday!(金曜日に会いましょう!)
という感じです。
「Later!」は「See you later!」の短縮形で、よりカジュアルに「あとで!」という感じで使うことができます。
「Until then.」は「Good bye until then.」という意味で、「その時までさようなら=またね」という表現になります。
近々会うけど日程が決まってない場合
はっきりと次に会う日程が決まっていなくても、今後も継続して会うような場合には次のような表現があります。
See you soon.
See you around.
See you.
Goodbye for now.
具体的な次回の約束はないけど、「また近々お会いしましょうね」「また会いましょうね」というような、この先もお付き合いを継続したい気持ちをにおわせることができる挨拶です。
See youは親しい相手であれば「See ya!」というカジュアルな短縮形にすることもできます。
テレビやラジオの放送でいったんCMを挟むような時によく聞くのが、「Good bye for now!」という表現です。
「CM後にまた会いましょう!」という意味です。
Take it easy.
「Take it easy.」は直訳すると「気楽にいこう」という意味で、励ましの言葉としても使われることがありますが、「またね~」というカジュアルな別れ際の挨拶としても、頻繁に使われている表現です。
フォーマルな場面で使う別れの挨拶
次にフォーマルな場面やビジネスシーンで使われる「さよなら」に関する表現を見てみましょう。
It was nice to see you.
It was nice to meet you.
日本語でいう「お会いできてよかったです」という表現です。
フォーマルな表現でビジネスシーンではよく耳にする言葉です。
この表現には注意したい点が2つあります。
1つは時制がwasと過去形であること。
もう一つは初対面である場合は「meet」を使い何度か会ったことのある相手には「see」を使う点です。
I'm looking forward to seeing you again.
「またお会いできることを楽しみにしています。」という表現で、とてもフォーマルな表現になります。
ビジネスシーンで使われることが多い言葉です。
Have a good day(weekend).
友達同士や家族などの親しい間柄では使わない表現で、あまり知らない人、例えばお客さんとか友達の友達とか、あまり付き合いの長くない同僚などに使う丁寧な挨拶です。
「良い一日を」「よい週末を」という意味なので気軽に使えそうな表現に思えるかもしれませんが、親しい友達との別れ際に使うとなんだか気取りすぎたような印象でおかしな感じになります。
Take care.
日本語で言うところの「お元気で」に近い表現です。
その後、少しの間会わない相手に使うフォーマルな言葉です。
しばらく会えない相手への別れの挨拶
転勤や引っ越しなどで当分会えなくなってしまう相手へ挨拶する際に使える表現があります。
Keep in touch.
Drop me a line sometimes.
しばらく会えないとわかっている相手との別れ際にはこんな言葉を付け加えるといいでしょう。
「連絡取り続けようね」「たまに連絡してね」という意味の言葉で、会うことが容易でなくなるような遠くに行ってしまう相手に使う表現です。
話を切り上げて帰るときに使える表現
次に別れの挨拶と一緒に覚えておくと便利な表現をご紹介します。
みなさんも友人などとつい話し込んでしまって時間がたってしまうという経験があるかと思います。
I'm out.
I'm off.
I've got to get going.
It's time to say goodbye.
話が盛り上がってなかなか帰るタイミングがつかめないときには、こんな表現がよく使われています。
どれも「もういかなきゃ」という感じの意味です。
「Anyway, I'm off!」とか「Right then, I'm out.」などという風に「というわけで~」と話に区切りをつける言葉と一緒に使われることが多いです。
帰り道を案じる別れ際の表現
これから帰ろうとしている相手に対して使えるの気の利いた一言も覚えておきましょう。
Take care on your way back.
Take care on your way home.
日本語で言う「気をつけて帰ってね」という表現になります。
Pleaseをつければ「お気をつけてお帰りください」という感じの丁寧な表現にもなります。相手の帰り道を案じる優しさ溢れる表現です。
まとめ
今回は別れ際の挨拶とそれに関連する表現をご紹介しました。
「Bye.」は幅広い場面で使えて便利な表現です。
次に会う日時を付加して使える「see you ~」や、次の予定がはっきりしない場合に使える「See you soon.」「See you around.」も日常的によく聞く表現です。
ビジネスシーンで使うなら「It was nice to see you.」などの少し丁寧な表現も覚えておくと良いでしょう。
しばらく会えなくなる相手に対して使う表現や、話を切り上げて帰るときに使いたい表現など、合わせて覚えておくと便利なフレーズもご紹介しました。
別れ際には「さよなら」だけでなく「Take care on your way back.」のような気の利いた一言を付け加えられるといいですね。
別れ際の挨拶には、相手との関係や今後のお付き合い、別れ際の気持ちなどによって様々なものはあることがお分かりいただけたかと思います。
相手や場面に応じた適切な挨拶を身につけ、きちんと英語でお別れができるようになりましょう。