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英文法

完全動詞と不完全動詞の違いと見分け方|補語と文型に注目すれば一目瞭然!

2017/01/09

英語で動詞と呼ばれるものには文法上、自動詞、他動詞という分類がありますね。

このような動詞の分類には完全動詞、不完全動詞という分類もあります。
日常の会話では動詞の完全・不完全を意識して話すことはあまりないでしょうから馴染みがないかもしれません。

このような基礎的な文法的な知識を知っておくことで英文の理解がぐっと深まります。

完全動詞と聞くと何やら難しそうな印象も受けますが、実はとても簡単な考え方で理解すると役立つ場面も多いですから是非覚えておきましょう。

英文法上の要素と補語

完全動詞と不完全動詞について理解するために、まず英文の構成要素と補語について簡単に復習しておきましょう。

英語の文章構成を説明するときには、文章を作っている要素が何かということを考えます。
厳密にはたくさんの要素がありますが基本的な文章構成を理解するには次の4つで十分です。

  • 主語(Subject)
  • 動詞(Verb
  • 目的語(Object)
  • 補語(Complement)

それぞれの頭文字を取って主語を「S」、動詞を「V」、目的語を「O」、補語を「C」と表すことがよくあります。
それぞれのアルファベットが何を表しているのかしっかり覚えておいてください。

主語は「誰(何)が、は」というように動作をする主体を表します。

動詞は「どうする」というように動作の内容を表します。

目的語は「何を」というように動作が影響を及ぼす対象を表します。

補語はについては「主語を補完する言葉」「主語を説明する言葉」というように説明されることが多いです。

つまり、補語とは主語が「どのような状態か」「何であるか」を表していて主語を言い換えた言葉と言えます。
「主語 = 補語」というイメージを持っておきましょう。

I(主語) am a doctor(補語).
[ 私 = 医者 ]

これらを踏まえた上で動詞の完全と不完全の違いを見ていきましょう。

完全動詞と不完全動詞

まず結論から言うと完全動詞と不完全動詞の区別は補語を必要とするかどうかということです。
この考え方は自動詞と他動詞の区別が目的語を必要とするかという考え方と同じです。

例を挙げながらさらに詳しく解説します。

完全動詞とは

完全動詞とは主語に説明を加えなくても文章が完結する動詞のことです。
この「説明する」とは補語の存在のことを言います。

つまり補語がなくても意味が伝わり英文が成立するということです。
例えで見てみましょう。

I ran.
僕は走った。

上の文の場合、主語と動詞だけで誰が何をしたのか分かりますね。
どこを、いつ走ったのかは気になりますが、その説明がなくても意味はしっかりと伝わります。

「run」は完全動詞ということになります。

My mother made dinner.
母は夕飯を作ってくれた。

「make」という完全動詞を使った文章です。
先ほどと違うのは「夕飯を」という目的語が加わっているところですが、目的語は補語ではありません
補語がなくても成立している文章ですから、これも完全動詞になります。

不完全動詞とは

次に不完全動詞について説明します。

完全動詞とは補語が不要な動詞のことでした。
不完全動詞はその逆です。つまり補語を加えないと意味が伝わらず文章が完結しない動詞です。

不完全動詞の典型的な例がbe動詞です。
次の文章を見てください。

I am.

上の文章では意味が分からないですよね。
「私は…」と言われても、私は何であるか、どうしたのか、分からないのです。

私がどういう状態なのかを説明する必要があります。

I am a teacher.

これで何者なのかが分かりました。
私は「先生だ」という説明が加わったからです。

「先生」にあたる「a teacher」が補語(説明)です。
「私 = 先生である」と主語に説明を加えています。

このようにbe動詞は主語を説明する言葉である補語がなくては文章が成立しないことが分かります。

次の例を見てみましょう。

The news made me.

先ほども「make」を例文に使いましたが今回は「作る」という意味ではありません。
「ニュースは私を作った」だとどう考えてもおかしいですね。

「make」には「~に~させる」という使い方もあります。

参考:makeは作るだけじゃない!完全攻略makeの意味と使い方

しかし上の例文では意味が十分に伝わらないのが分かると思います。
「そのニュースは私を~にした」、私をどうさせたのかが足りないのです。

悲しませたのか、喜ばせたのか、怒りを覚えさせたのか説明不足です。

The news made me happy.
そのニュースを見て幸な気分になった。

これでどう感じたのか分かりましたね。私を「嬉しく」させたのです。「~にさせる」という意味の「make」はどうしても補語(説明)が必要になります。
ですからこの「make」不完全動詞です。

このことから分かるように同じ動詞でも文章によって完全動詞として扱ったり、不完全動詞として扱ったりすることがあります。
これは自動詞と他動詞の違いにも同じことが言えます。

ではどのようにして完全と不完全を見分けるとよいのでしょうか。

動詞の完全・不完全を見分けるには5つの基本文型から判断するとよいでしょう。

文型で見分ける完全動詞と不完全動詞

英語には第1文型~第5文型と呼ばれる文型があります。

文型を理解すると一目で完全動詞か不完全動詞か、自動詞か他動詞かが見分けられます
文型によって補語があるかないかがはっきりするからです。

文型を覚えておくメリットはそれだけではありません。
逆に言えば文章がどの文型になるかは使われる動詞によって決まっています。

その動詞がどの文型を構成できるかを知っておくことは英語の文章を読んだり、会話の際に文章を組み立てる能力を飛躍的に向上させます。
文法に苦手意識がある方もこの機会に是非覚えてみてください。

第1文型 S+V 完全自動詞

第2文型 S+V+C 不完全自動詞

第3文型 S+V+O 完全他動詞

第4文型 S+V+O+O 完全他動詞

第5文型 S+V+O+C 不完全他動詞

補語(C)があるのは第2文型と第5文型です。ですから不完全動詞を使っている文型はこの2つになります。

まとめ

英文を構成する要素と完全動詞と不完全動詞の区別について解説しました。

英文は全て主語「S」、動詞「V」、目的語「O」、補語「C」という4つの要素で構成されています。
これらの組み合わせ方でその文章は「第1文型」から「第5文型」に分類されます。

補語とは主語が「どのような状態か」「何であるか」を表していて主語を言い換えた言葉で「主語 = 補語」というイメージです。

動詞の完全・不完全の区別は補語を必要とするかどうかです。

完全動詞は補語[O]がなくても意味が分かり文章が完結します。

不完全動詞は補語[O]が無いと意味が伝わりません。
典型的な不完全の例はbe動詞です。

5つの文型を理解すると一目で動詞の完全・不完全、自動・他動を見分けられます

第2と第5文型の動詞は完全動詞です。
第1、第3、第4文型の動詞は不完全動詞です。

初めて耳にした方は少し難しさを感じるかもしれません。
学習初期の段階では文法は方程式を暗記するような退屈なものに思えるかもしれませんが、ある程度英語の理解が深まったときには頼もしい武器になりますので少しづつ覚えていきましょう。

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