英語「can't bear to look at」の意味と使い方|英会話フレーズ集
2016/09/27
英語の本や手紙、新聞などでしばしば目にする「can't bear to look at」というフレーズがあります。「can't bear to look at」はどちらかと言えば書き言葉として使われることが多いフレーズです。
今回は「bear」の意味から、なぜ口語ではあまり聞かないのかを説明します。
単語の意味から紐解く
まずはそれぞれの単語の意味から見ていきましょう。
- can't : 「can not」の短縮形で、「~できない」という意味です。
- bear : 「bear」には名詞で「熊」という意味がある他に、動詞で「下げる、実をつける、出産する、運ぶ、持っていく」など沢山の意味を持っています。
ここでは「我慢する、堪(耐)える、支える、辛抱する」という意味で使われています。 - to look at : ここでの「to」は不定詞(to + 動詞の原形)で、「~すること」と言う意味になり、「look at」は「~を見る」という意味ですので、「to look at」は「~を見ることは」という意味になります。
上記の単語の意味から「can't bear to look at」を直訳すると「~を見ることを我慢できない、~を見ることを堪えられない」となり、「見るに堪えない、見るに忍びない、見る勇気がない」などのニュアンスで使われます。
直訳でも意味が通じるフレーズですので、「bear」が動詞として沢山の意味を持っていることをしっかりと覚えておきましょう。
「can't bear to look at」の使い方
「can't bear to look at」は「見るに堪えない、見るに忍びない、見る勇気がない」などの意味を持っていますので、不快に感じるものを見たときなどに使うことができます。
I can't bear to look at the quarrel between them.
彼らのケンカは見るに堪えないです。
I can't bear to look at oneself in the glass.
私は鏡に映った自分を見るにのに堪えられないです。
また、「can't bear」の後ろの不定詞を変えることで、「~は(を)我慢できない」と様々な表現ができます。
I can’t bear to wait in long lines.
長い列で待つのは我慢できない。
I can’t bear to work overtime.
私は残業することを我慢できません。
同じ意味を持つ「can’t stand」との違い
「can't bear」と「can’t stand」は以下のようにニュアンスが違います。
- can't bear : 苦しさを我慢できない
- can’t stand : ただ単に我慢できない
したがって、「can’t stand」のほうが幅広く、くだけた表現になるので、口語でよく使われます。
I can't bear to look at this painting.
この絵画は見るに堪えないです。(文語的)
I can't stand to look at this painting.
この絵画は見るに堪えないです。(口語的)
まとめ
「bear」は動詞として沢山の意味を持っており、ここでは「我慢する、堪(耐)える、支える、辛抱する」という意味で使われています。
「can't bear to look at」は「見るに堪えない、見るに忍びない、見る勇気がない」という意味で、文語で使われることが多いです。
反対に口語では「bear」ではなく、「stand」が使われることが多いです。