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英文法

副詞の役割と前置詞を修飾する副詞の使い方|ネイティブな英文法

副詞というのは自由度が高く使い方に柔軟性があります。
融通が利いいて便利な分、慣れるまでは逆に難しく感じてしまう方も多いようです。

副詞は様々な単語を修飾することができますし、位置を少し変えるだけで文章全体の意味を変化させることができます。

形容詞や動詞を修飾する副詞はよく見かけますが、中には前置詞を修飾する用法もあります。

この前置詞を修飾する副詞は少し特殊に感じて、使い方に自信が持てない方も多いようですから、この記事で詳しく解説することにします。

副詞の役割と3つの用法

副詞の使い方を解説する前に、副詞の役割を整理しておきましょう。
副詞とは名詞以外を修飾する言葉です。

名詞を修飾する単語は形容詞と呼び、他の語句を修飾するという意味では副詞と形容詞は似ています。

「修飾」とは

文章中で他の語句を詳しく説明したり、逆に意味を限定して明確にさせることです。
このように説明や限定で他の語句を説明することを修飾すると言います。

では副詞と、副詞が修飾している単語を例文で確認してみましょう。

1)My computer works quickly.
私のパソコンは素早く動作する。

2)He is very kind.
彼はとても親切です。

3)I always walk to school.
いつも徒歩で学校に行く。

4)I had a party last night.
昨夜パーティーをしました。

それぞれ副詞を太字で、修飾される単語を青文字で示しています。

どの例文でも副詞が修飾している語句は、動詞や形容詞で名詞は修飾していないことが分かります。

また、副詞は文章中の様々な位置で使われています。
一見すると無秩序に見えますが、使い方のルールを覚えてしまえば簡単です。

副詞の使い方は主に3つありそれによって文章の位置が変わってきます。

  • 語句の意味を限定する副詞
  • 語句に説明を加える副詞
  • 文章全体に意味を付加する副詞

ではそれぞれの用法を詳しく見ていきましょう。

語句の意味を限定する副詞

語句の意味を限定する副詞から説明していきます。
先ほど紹介した例文の中では(2)の「He is very kind.」と(3)の「I always walk to school.」がこの使い方に当たります。

限定というのは、あるイメージの中から一部に限定して意味を抽出することです。

例えば(2)の文章では、漠然とした「優しい」というイメージの中から「とても優しい」と「優しさの度合い」を限定しています。

(3)についても同様で、単に「行く」のではなく、「いつも行く」と「行く頻度」を限定しています。

、基本的にこのように意味を限定する副詞は限定したい語句の直前に置かれます。

語句に説明を加える副詞

次に語句に説明を加える副詞について説明します。
先ほど紹介した例文の中では(1)の「My computer works quickly.」と(4)の「I had a party last night.」がこの使い方に当たります。

(1)については「work(動く)」という動詞に対して、「素早い」というように「動きがどうなのか」の説明を加えています。

(4)の文は「パーティをした ← 昨夜のことだ」というように「いつしたのか」ということを説明しています。

語句に説明を加える副詞は説明したい単語の直後もしくは文末に置かれます。

結局のところ修飾する単語の前に置くか後ろに置くかでどちらの用法かが決まります。

文章全体に意味を付加する副詞

副詞の3つ目の使い方は文章全体に意味を付加するというものです。

これは副詞特有の少し特殊な使い方で、主体となる文章とは独立した、つまり切り離されたような状態で使われる用法のことです。
この用法の副詞が修飾している対象は特定の語句ではなく文章全体です。

例文を見てみましょう。

Honestly, I don't know what I should do.
正直なところ、何をすべきか分からないんだ。

Frankly, you waste your time.
はっきり言って、君は時間を無駄にしてるんだよ。

例文中の太字で示された単語が副詞です。
このように文字で書いた場合カンマで区切られることが多いです。

これらの副詞はいずれも、文章中の他の要素とは文法的に無関係で独立した状態だと言えます。

独立的な使い方をする副詞は発言態度を表すものが主となります。

前置詞を修飾する副詞

副詞は名詞以外のものを修飾すると説明しましたが、前置詞も修飾することができるのでしょうか。

答えは「Yes」です。
副詞は自由度の高い言葉で前置詞を修飾する用法も一般的です。

しかし英語学習の初期段階では目にする機会が少ないようで、慣れるまでは不自然に感じるという方も多いようです。

では、前置詞を修飾する副詞がどういうときに使われるのかを見ていきましょう。

例として「このエリアだけ携帯を使うことができる」と英語ではどう表現するか考えてみましょう。

最初に「携帯を使うことができる」を英語にしてみましょう。

You can use a cell phone.

次に「このエリアだけで」を英語にしたいのですが、まずは単純に「このエリアで」としてみましょう。

in this area

この2つをつなげると、「You can use a cell phone in this area.」となります。
では、この文章を「このエリアだけで」という意味に変えてみます。

そのためには「だけ」という意味を持つ「only」という副詞を使うことになります。
ここで考えるのが「限定」「説明」どちらの用法を使うかです。

前置詞を修飾する場合は限定の用法になりますから、修飾する前置詞の直前に副詞を置きましょう。

ここでは「in」の直前に「only」を置いてこのような文章になります。

You can use a cell phone only in this area.

もう1つ例を出してみます。
「ちょうど私の後ろに父が立っていた」を英語で表現してみます。

まず「父が立っていた」は「My father was standing.」です。

次に「ちょうど私の後ろに」ですが、ただ「私の後ろに」であれば「behind me」になります。
しかしここでは「すぐ私の後ろに」と表現しますので「just」を使って「behind」の意味を限定し「just behind me」とします。

My father was standing just behind me.

このように副詞で前置詞を修飾する文章はよく見られます。

It is cold there even in summer.
そこは夏でも寒い。

I ended up liking you even with that.
それでも私はあなたを好きになってしまった。

The doll looks exactly like a human being.
その人形は人間そっくりに見える。

まとめ

副詞の役割と使い方、前置詞を修飾する用法について解説しました。

副詞とは名詞以外を修飾する言葉です。
自由度の高い言葉で文章中の様々な位置に挿入できます。

このような副詞の用法は大きく分けると次の3つに分類されます。

  • 語句の意味を限定する副詞
  • 語句に説明を加える副詞
  • 文章全体に意味を付加する副詞

前置詞を修飾する副詞は「語句の意味を限定する」用法に分類されます。
ですから修飾したい前置詞の直前に副詞を置きましょう

例として「~で」という意味の「in ~」を「only」で修飾し「only in ~」することで「~だけで」というニュアンスにすることができます。

副詞を使いこなせば、会話の自由度は飛躍的に上がります。
限定か説明かを考えて柔軟に副詞を配置することを覚えれば会話力もネイティブに1歩近ずきますよ。

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